In vino veritas(酒に真実あり) PISPORT〜SBRB〜 

2006 Ironman World Campionship

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 レース当日、まずはナンバリング。
 早めに行けば、その後ホテルに帰ってゆっくり朝食をとれるかも、という情報が入ったので、暗いうちから会場へ向かう。 思いのほか緊張はしていなかったけど、途中道を聞いてきたお姉さんが、何気にPRO表示の中に入って行ったのを見て、レースの大きさを改めて感じました。そんなに待たされず、順番が来た。よく、テレビやPROのレースで見てた活字のナンバー。が、自分の腕にハンコで押され、ちょっと感動!ホテルに帰り、ゆっくりと朝食。

 いざ、出発。大勢の選手に混ざって、スイムスタート会場へ。日焼け止め、ワセリンはホテルで塗ってきたので、 後はアップ、そしてスタートを待つだけ。スタート前に、絵PROとばったり会い、握手してもらった。何だかゴールできそうな気がしてきた。

 アメリカ国歌独唱。さすがにアメリカ人選手は胸に手をやり、心を込めて一緒に歌っていた。日本人が「君が世」を聞く態度とは随分違う。。。前日BIKE預託時にボランティアの人に言われたとおり、PROスタート後、軽く(50M位じゃ軽すぎ?!)アップを済ませ、スタートを待つ。



 浜から、スタートラインまでは50M。 自分の時計のAM6:56、スタートラインに向かって泳ぎ始める。 自分の時計よりは多分2分早かったような気がしたが、 突然のスタート合図。 始まった、、、とか思いながら、泳ぎ始める。 ブイは、よく見えた。

 が、いきなり激しいバトル。というよりも、外人さんの足が大きくて、手を入れる場所が無い!、という感じ。 殆ど思うような泳ぎが出来ないまま、独特の形のホテルの横辺りに来た。この辺が1キロらしい。 その後も同じようなバトルの中、何とか折り返し。 水はきれいだし、ブイも折り返しの船もよく見えた。 復路は少しうねりがあったような気がしたが、 時々魚を眺めながら、バトルに耐えながら、やっとスイムフィニッシュ。 それでもとても気持ちよかったのに、時計を見てびっくり!

 気を取り直して、トランジットへ。 噂どおり、ボランティアの人はとても親切だった。 更衣を済ませ、バイクに向かおうとしたら、目の前に同じエイジグループの丸岡さんが居た。 前日の、トランジットエリア内は滑るので、バイクシューズは持って、バイクの付近で履いた方がいい、という忠告に従ったのだが、エリア内で追い越すわけにもいかず、彼女が瞬く間にバイクを引いてバイクスタートに向かうのを横目で見ながら、靴下とシューズをはいた。 大幅に遅れをとった、、、と思った。

 何とかバイクスタート。 カイルアコナの街は、声援も多く順調に飛ばす。 クイーンKハイウェイに入ったら、不覚にも過激な睡魔に襲われた。 とにかく眠い。 原因不明の睡魔に襲われたまま何とか60Kmあたりで、ふと眠気からさめた。 と思いきや、今度は突然左膝に激痛が、、、。 レース前に調整のつもりで走ったのが裏目に出たらしい。 痛みは増すばかり。 数え切れないほど大勢に抜かれたが、自分はとにかく前に進むので精一杯だった。 幸い噂に聞くKONAウィンドウはそれほどでもなかったが、 長い長いハヴィへの道。 まったく踏み込めず、ちょっとした下りの勢いと引き足だけで、バイクゴールを目指す。 この足の不調がランにも影響しないように祈りながら。


 やっとのことで、バイクフィニッシュ。 ボランティアの人がバイクを預かってくれるのはいいのだが、何かに捕まらないと歩けない有様。 距離調整のため、やたらと長いトランジッションエリア内を、やっとの思いで歩いて更衣室に入る。 中で、ボランティアの人が、冷たいタオルで膝を冷やしてくれた。有り難かった。 ランシューズを履き、こんな膝でフル走れるのかな、、、ととても不安だった。 恐る恐るランコースに出て走り始めたら、、、あら不思議! ちゃんと走れてる! 時間はまだ有る。もしかしたらFINISHできるかも!  思ったら、何だか涙が出てきた。 海沿いのアリィドライブは、すごい応援の人だった。 しかも、声援がやたらパワフル。 潰れてる人が多い中、快調に飛ばす私にそのパワフルな声援は集中した。

NUNBER 988,KEEP GO ON !
LOOKS NICE !
GOOD RUN ! etc.
時々 CHIEKO!

 とか言われて振り向くと、外人さんがプログラムム見て声援してくれてる。 嬉しくって、みんなに両手でアロハポーズで答えた。 すっかり調子に乗った私は、そのままパラニロードの坂を駆け上がり、ハウェイに。 マイル表示に混ざって不定期にキロ表示があった。 がんばって計算したら、もしかしたら8時にゴールできるかも!と思えた。 このままペースを落とさず、止まらず、ひたすら走ることにした。


 だんだん辺りが暗くなっていく。 あるところから、すれ違う人がケミカルライトをつけている。 あれ欲しいなあ、とか余計なことを思っていたら、配っている人発見。 迷わずもらった。が、どこにつけて良いかしばし迷う。 結局帽子の上につけ、まだまだハイウェイを走る。 やっとエナジーラボ。左折し、何も無い、真っ暗な道を、石につまずかないように、チラホラ走っている人のカミカルライトを頼りに走る。しばらく行って、ようやく右折、そしてついに折り返し。わりと地味な折り返し表示だった。 帰り道は、比較的短く感じた。途中、火山の山肌の、街の明かりがとてもきれいだったなあ。 さっき通ったエナジーラボ。ここは、大きなスクリーンがあり、自分宛のメッセージがあれば表示される仕組みらしい。(後から聞いた話だが。)

 そして再びハイウェイを、ゴール目指す。 疲れている足に、道路の微妙な斜度がきつい。 だんだん右ひざに痛みが。時々屈伸をしたり、ランパンのポケットに入れてあるコールドスプレーを吹きつけながら、粘った。 やっと見えてきた、38キロの表示。あともうちょっと!。 パラニロードまですぐ、という辺りで、最後の屈伸。だって、この先はお客さんがいっぱい!かっこ悪く走りたくないし、、、。
準備よし。
ラストスパート!

 案の定、暗い中、しかも、この辺は激しいスコールが降ったらしい。そんな中、すごい沿道の人々の間を、ゴール目指す。 道路は川のようだった。が、もう水溜りも気にならない。だんだんゴール付近の放送の音が聞こえてきた。

YOU ARE REAL IRONMAN !

 っていっぱい言われて、嬉しかった。 ゴール付近の観客席にわが応援団、パパと浜ねえ発見。 みんなで手をつないでFINISH!


 嬉しかった。本当に嬉しかった。こんなに大きな大会で、恥ずかしながら、初フルレース。 有難過ぎ、、、


 トライアスロンは個人競技だけど、色んな、とってもたくさんの人に支えられて出来る競技。 このレースで、本当に、色々なことを感じ、感動することが出来ました。

 信じられないくらい親切だった大会関係者やボランティアの人、 長い時間がんばって声援を送ってくれた沿道の人たち、 向こうで出会った親切なアスリートたち、 日本で応援してくれてた皆、 そして、ずっと支えてくれてた浜ちゃん、パパ。

 みんな、ほんとうにありがとう。

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