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2007 IRONMAN KOREA2

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2007アイアンマン チェジュ 大会レポート2(大会HP

参加者:フロトさん、Yぱぱ、Hさん、すこっとさん、Yまま
報告者:Yまま

 フロトさんが、丁寧に書いてくれたので、私はさらっと。のつもりが、何だか長〜〜〜いものになってしまいました。

 8月25日(土)レース前日

 今年は水温が高いので、規定によりウェットスーツは禁止、とのこと。そんな決まり、あったんだ!?
 普通の競泳用水着なんて持ってきてない。慌てて水着を購入している人もたくさんいた。水着屋さん、もうかっただろうなあ。
 色々考えたが、やや競泳用に近い、セパレート水着に決めた。


 8月26日(日)レース当日 スイム

 レース1週間前頃はメチャメチャ緊張していたが、不思議とその後はリラックスできている。
 前回同様、炊き込みご飯とみそ汁の朝食を済ませ、5時半頃会場へ。丁度日が昇り初め、しばし空を眺める。とってもきれいだった。



 夕べ雨に降られたけど、特に問題はなさそう。バイクにエアを入れ、今回初めて導入したおにぎりをNORI袋の上にセット(?)。 男子トイレは大行列だったが、女子用は流石にすいていた。準備OK。

 スイムスタート地点への坂道で、ウェットスーツ着用者と、未着用者は分けられ、最終登録のマットを通過。
 ホームベース型のスイムコースなので、砂浜のどこからスタートするか迷ったが、結局真ん中辺にした。

 号砲!ついにスタート。



 いきなり、大バトルだった。

 ウェットなし、しかもお腹も丸出しのまま。外人さんの大きな体や足が目の前に。泳ぎのフォームも何も無い!とにかく手首を捻挫しないように気をつけて手を突っ込み、腕をぐるぐる回すだけ。足の裏に何かが触ると、とにかくバタ足。7〜800Mも行った頃だろうか。やっとまっとうに泳げるようになった。

 少しばらけて泳ぎやすくなっても、ブイの周辺はやはりバトル。思いっきり背中を引っかかれた。(1ヶ月たった今も、傷が残ってる、、、)

 何とか2周回のスイムを終え、砂浜を走る。トランジットエリアに入るところで、フロトさんが二人前にいるのを発見。


 トランジット1

 更衣室のテント内には数人の白人選手がいた。着替えを済ませ、アミノバイタルのジェルと粉末を飲む。自分のバイクの周りの人はまだスイムアップしていないようだった。良い線いってるかも。

 バイクにセットした、M森選手の真似っこの梅干入りおにぎりを無理やり口に入れる。ちと大き過ぎたかな。もぐもぐしながら、いよいよバイクスタート。

 今回は、かなり自転車に乗ったので、これからのバイクが楽しみ。(こんな事を思ったのは、初めて!)


 バイク

 スタート直後、目の前にいた選手が、沿道の知人とタッチしようとして、いきなりこけた。気をつけよう。



 今年は殆ど風も無く、天気も安定している。去年はバイクからのスタートだったので、周りに女性陣が大勢いたが、今回は、男性だらけ。でも、そこそこペースが揃っているので走りやすい。

 最初のエイドで減速し、慎重に水をもらい、被った。同じエイドで、ゲータレイドももらい、飲めるだけ飲む。15Kmごとにエイドステーションがあるから、確実にこうやって水とドリンクをもらえれば、止まらずに最後迄いけるかも。

 40〜50Km位行った頃から、腰が痛い。バイクパンツもお尻が擦れる。がまん我慢。海岸沿いは、海がきれいだった。雷や突然の雨の心配も、そして殆ど風も無く、全く自分のペースでの展開。

 60Kmで海岸沿いからややアップダウンのある島中央のコースへ。

 この地点のAVE:32Km/H  良い感じかも。

 順調にエイドで水分補給し、NORI袋からパワーバーやジェルを補給。(今回急遽作成した、NORI袋サイドポケットは、だんだんタイヤに接触することがレース中判明。中身のパワージェルは慌ててNORI袋とバイクジャージのポケットに移す。)

 時々白人選手や韓国人のパックに抜かされるが、そこそこ自分のペースで走り続けた。時折見える、山の上からの、チェジュの海がとてもきれいだった。去年は雨と霧で、それどころじゃなかったなあ。

 90Kmのエイド。ここはバイクのスペシャルエイドステーション。特に韓国人はピクニックに入る場合も有るので、ボトルをもらうのには要注意だ。私は唯一この時水をもらい損ねた。

 この地点でAVE:30Km/H  よし。去年と同じペース。

 周りに女性選手の姿は見えないし、この感じで行こう。だんだんとアップダウンがきつくなり、さっき追い越して行った選手のペースが落ち始め、パックの韓国人はバラけだす。徐々に、抜かされるより抜く方が多くなっていった。



 130Kmの峠を越え、村を過ぎ、高速道路に入り、そろそろバイクフィニッシュ。高速をおりる所がわかりづらいなあ、と思っていたら、ロシア人選手(たぶん。ジャージに大きく書いてあったし。)が突然追い越してきて、すごい速さで私の前を行った。道案内になってもらえて、減速することなくゴールまで思いっきり踏むことができた。

 ランコースとバイクコースが重なるところで、ランに入ってる人を見ると、かなり若い番号の人が大半で、しかもまばらだった。かなりいいところにいそうだ!




 トランジット2

 バイクフィニシュ。

 トランジットエリアに帰ってきているバイクもパラパラ。テントの更衣室は、貸し切りだった。4つの内3つのイスを独り占めにして着替え、足が攣りそうなので座ってランシューズに履き替える。

 たっぷり用意されていたワセリンを塗り、日焼け止めを塗ろうとした。あ、順番間違えた。ベトベトじゃない方の手で日焼け止めを塗りながらテントから飛び出し、走り出そうとしたら、オフィシャルカメラマンが構えていた。ゲッ、こんなところ撮らないで!と思ったけど、バッチリ撮られてしまった、、、



 ラン

 勘違いだった、奇跡の大爆走。。。

 今年もエリア内でトイレが目に入らず、去年と同じガソリンスタンドのトイレに飛び込む。去年はこの時膝が痛く、持参したサロンパスエアスプレーを使ったっけ。今年はどこも痛くない。よし。出がけにスタンドの人がホースで水をまいていたので、身振り手振りで掛けてもらった。気持ち良い〜〜〜。

 一桁のランナーが目立つ。しかも、明らかにプロの人らしいのに、歩いている状況に近い人がいる。今まで飛ばし過ぎなのかな?それとも暑いせい?しっかり冷やしながら走ろう。

 確かに暑い。大体回りと同じぐらいのスピードで、走る。特に抜かれもせず、抜きもせず。確か3つ目のエイドステーションで名前を呼ばれた。1周回目の折り返しを終えたすこっとさんだった。そのすぐ後にYパパとすれ違う。全体にまったりとした雰囲気とペースでレースは進んでいた。

 全てのエイドステーションで頭から水を浴び、スポーツドリンクを飲み、(後半、ゲータレイドに飽きてコーラ&水にした。)手に持てるだけのよく冷えたスポンジをもらい、走りながら体中を冷やす。残りの二つはランシャツの肩に挟んだ。次のエイドまで少しは水分が残っていて気持ちいい、様な気がした。

 6Km辺りで凍り水の入ったペットボトルをくれた人がいた。とっても冷たくて、心から感謝した。周回チェックポイント辺りから、沿道の観客が増え、何だか賑やかになってきた。

 まったりしていた自分も、何だか楽しく、気合いが入ってきた。アイアンマンレースは、こうでなくっちゃ!



 なんて暢気なことを考えていたら、突然目が覚めた。ふっと、追い越してきた人のゼッケンナンバーがなんと1107。明らかに自分と同じエイジ。しかもハワイ大会参加賞のキャップを被っている。ゲッ!!!この人に負けたら、私のハワイは無くなる。

 一瞬にして、バリバリレースモードに入った。まずはこの人から離れないように。そして併走。かなり良いペースだった。どうしよう。このままずーっと併走もやだし、、、

 次のエイドステーションが迫ってきた。彼女がエイドステーションに入った。自分も全く寄らないわけにはいかない。手早く水分補給をしてスポンジだけもらい、ここで差をつけちゃえ!

 大急ぎで寄ったら、Yパパがいた。もう追いつかれちゃったよ、、、とか言われた様な気がしたけど、対応している場合ではなく、とっととエイドを出た。1107番はまだ止まってる。できればこのままリードしたままゴールしたい。そこから、走った。真剣に走った。頭の中を色んな事が駆けめぐった。あのレースの時はあんな状態だったけど、何とかなった。あの時はメチャきつかったけど、いい結果だった。。。。あの時は、、、



 時々振り返ると、彼女はほぼ同じペースでついてくる。早くつぶれてくれないかな。このままじゃ自分がつぶれる、、、 何とか2度目の折り返しを過ぎた。街路樹の陰ができていた。みんなそこを走ってる。真似っこしちゃおっと。 確かにほんの少し涼しい。

 でも、何だか回り中ぼやぼやしてる。

 後ろから声がする。対向のランナーが、私を指さして何か言ってる。何だろう???私は併走しているバイクコースを走っていた。

 数人のバイクフィニッシュを目指している人に、すごく迷惑を掛けてしまった。ごめんなさい。本当にごめんなさい。 意識をはっきりさせ、集中して走らなくっちゃ。

 エイドステーションの間がやたら長く感じた。ホントに1.5KM?それでも、すれ違う彼女はやはり同じペースでついてくる。何とか最後の折り返しまで頑張らなくちゃ。きっと、そこまで行かれれば、最後の気合いで何とかなる。でも、彼女も、最後の折り返しからペースアップしちゃったらどうしよう!逃げ切れるかな!

 また色んな事を考えながら、ひたすら走った。やっと、最後の折り返し。去年はここからペースを上げられた。

 今回も、残っている全ての力を振り絞り、できる限り腕を大きく振り、ストライドを広げ、下りは重力に任せ、登りは勢いと気合いで。

 やっとゴールのワールドカップスタジアムのバルーンが見えた。後ちょっと。彼女がすぐ後ろにいたらどうしよう。怖くて後ろを見られない。最後のエイドで、そっと後ろを見てみた。良かった。彼女は随分後ろにいる。もう安全圏内。やっと、やっと止まることができる。

 ゴールが見えた。よかった。よかった。両腕を挙げ、ゴールラインを通過。



 ゴール後

 すこっとさんが来てくれた。何か話したと思うけど、ごめんなさい、よく覚えていません。すぐ脇にあったイスに座ったら、全ての汗と汚れと、そして疲れを洗い流してくれるくらい、ホースで水を掛けられた。とっても気持ちよかった。よかった。また、行かれる。

 去年は何もかも初めてのハワイだった。楽しかった。でも、色々反省点もあった。

 今年は、たくさん知り合いもできた。既に何人もチケットを手にしている。自分もどうしても行きたかった。その為に1年間自分なりに頑張ってきた。

 よかった。。。。

 とっても親切なボランティアの人が、殆ど全身アイシングしてくれた。マッサージも気持ちよかった。

 Yパパと、9時のバスでコンドに向かった。後ろの人に起こされるまで、大爆睡した。

 部屋に戻り、シャワーを浴び、待ちに待った<B>。格別に美味しかった。

 去年はみんなゴールするまで待ってたけど、今年は待っている元気もなく先に帰ってきてしまった。隣の部屋のみんなはどうだったかなあ、、、間もなく、隣室から賑やかな声が聞こえてきた。

 良かった。みんな、よかった。


 8月27日(月)レース翌日

 翌日、自分の結果の確認と、例の彼女のタイムを見てみた。

、、、、彼女は1周遅れだったんだ、、、でも、お陰様で、今年は思いがけない良い結果が出せた。とっても重みのあるお土産と共に、無事、チェジュ島を後にしました。

 チームの皆さん、今年は一段と沢山の期待と、プレッシャーと、良いバイク練習と、美味しい<B>を味わうことが出来ました。

本当にありがとうございました。


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