平成21年3月29日 佐倉朝日健康マラソン大会
参加メンバー:42.195km ちゃまさん、すこっとさん、やっちゃん、まさるさん
参加メンバー:10km みるくさん
報告者:まさるさん
トライアスロンのロングに参加するようになってから、避けてきたフルマラソン。23歳のときに「初つくばマラソン」で、サブ4.5、25歳の時に「河口湖マラソン」でサブ4を達成。最後に走ったのは「2002つくばマラソン」で4時間15分強が記録として残っている。2003からはロングのトライアスロンに挑戦しているので、フルマラソン単体での挑戦は実に7年ぶり。目標は自己ベスト(1998河口湖で3時間53分強)の更新と、できれば3時間30分切である。
スタートまで
当日朝、2:45起床。缶ヴァームを飲み、パスタを食べる。NOTE車でちゃまさんを迎え(3:40)に行き、やっちゃんも途中で拾って(3:55)、みるくさん、すこっとさんと合流。車を入れ替えて4:00出発。道は思いのほか順調で、駅前の有料駐車場に5:30ぐらいに到着。朝マックで、シャトルバス開始(6:45)までゆっくりする。二階席までの階段を上がるときに、昨日のバイク練習の疲れが若干残っている感じがした。
コンビニに買い物をして7:00にシャトルバスで、7:15頃会場にらくらく到着。日差しが少なくスタート時刻までは寒くて仕方がなかった。テント内で横になりながら、おにぎりやドーナッツを食べた。スタート時刻が近づくにつれ、会場内出入口が混雑しはじめ、トイレは長蛇の列。結局15分も並ぶこととなった。
ウエアは半袖バイクウエア&インナー、アームウォーマー、7分丈スパッツ、手袋、キャップ、サングラスとし、背中のポケットにはパワージェル×2、スズメバチゼリー×1を忍ばせる。
レース
3時間30分から4時間目標のプラカードの先頭付近にちゃまさん、すこっとさんと並ぶ。やっちゃんは3時間から3時間30分のエリアにスルスルと上がっていく。小出監督の見送りを受けて出発。号砲から1分ほどでスタートラインを越えた。
出だしからコースは下り。しかも道幅は狭く怖い。すこっとさんと並走しながら脇を抜けていく。最初の1kmは下り坂だったためか5分弱。思ったよりもペースが速い。すこっとさんに引っ張られる感じで佐倉駅前を左折。線路沿いを進む。1kmごとに看板があるのでペースはつかみやすい。5分を切るタイムで進むが、最初はアップダウンが結構あり、4kmくらいからだんだんとすこっとさんについていくのが大変になった。4km地点で徐々に遅れ始める。が、視界にはとらえている範囲で、無理をせずについていく感じである。
最初のエイド(6km地点)は大外からスルーだったが、ポカリのボランティアから黄色い声援が!!良く見たら「浜ねぇ」だった。思いがけなく応援をもらい、驚くと同時に嬉しい。笑顔で応えて前を追う。見通しは良く、遥かかなたの選手も見える。なかなかすこっとさんに追いつかないなぁ〜と思っていると、かなり大きな集団に追いついた。さらに前を行こうとしてよく見ると、緑色のゼッケンをした選手が2名いる。「3時間30分」のペースメーカーだ。これ以上は無理せず、この集団についていくことにした。
良く見ると、先頭付近にすこっとさんがいる。安心して風に当たらないように、できるだけ風下に陣取って走る。集団内はペースが一定で楽なので、前に行きたい気持ちを抑えるのが大変だった。このあたりで手袋とアームウォーマーを外して背中のポケットにしまう。次の12kmのエイドもスルーした。というか、集団内後方だと、給水がとりにくい。というか上手く取れない。事前に「もうすぐ給水ポイント」という看板を見つけて前に出ないと駄目だなぁと考えながら進む。左足裏のアーチに張りが出てきた。また、右足首外側の甲の横側に痛みがでてきた。
15km地点の急坂で集団のペースが落ちたところで、集団前方に上がりすこっとさんと話しながらしばらく進む。集団前方ではペースメーカーの素晴らしさに驚く。坂道を上りきったら「はい。ここで一度リラックスしましょう。」と選手に声をかけ、「何キロ地点です。このままのペースで行きましょう。」と声をかけてくれる。とても頼もしい存在だ。
16km地点のエイドでは確実にポカリを受け取った。ここで、集団後方に下がる。すこっとさんはそのまま前方へ。18km地点までは下り基調で車が横を通ることを除けば快適だ。一定のペースで進むペースメーカーの集団についていく。中間点のタイムはグロスで1時間43分ほどだったか?そのあとの22km地点のエイド手前でパワージェルを口にして、エイドの水で流しこんだ。いつも動かなくなる太ももはまだ良く動いている。
25kmのエイドでポカリをもらいのを失敗し、左手にポカリをかぶってしまう。手がベトベト。かなり不快である。不快なままサイクリングロードに入ると、だんだんと集団の数が減ってきた。ココからが頑張りどころである。集中しながら周りの選手のウエアを覚えて、前から落ちてくる選手と混同しないように注意する。うっかりしていると集団から置いていかれてしまう恐れがあるからだ。28km手前のエイドで最後のパワージェルを口にする。水で左手のベトベトを洗い流していると、給水後に集団が再結集する間もなく橋の上。そして向かい風。
やばい。このままだと置いていかれる。ギアを入れ替え無理して橋の上でペースを上げ、なんとか集団内に復帰。ここでかなり人数が絞られた。30kmを過ぎて狭いサイクリングロードを進む。サクラ並木のようであるが、まだほとんど咲いていない。サクラ満開の中を走れないのはちょっと残念か?ところどころで「あと、○○分走ればゴールですよ。」と嬉しい声がかかる。
34km地点でペースメーカーが声をかける。「このままキロ5分のペースで行けば、3時間30分は切れます。余力がある方は、ペース上げて狙ってください。」という。まさるにはすでに余裕がない。と同時に、集団のペースが上がったように感じる。(自分が遅くなっているだけだが・・)
「ここから38kmまでは単調なコースなので、我慢しましょう。」というアドバイス。さらに向かい風区間となる。ここで集団から切れてしまっては、かなりきつい。頑張って、集団数メートル後ろを粘って粘ってなんとかペースを維持する。35km地点でスズメバチドリンクを飲んで、復活と行きたいところだったが、その直後のエイドでポカリを飲んだ途端、ゲップが抜けなくなる。飲みすぎたか?
やばい。苦しい。集団をあきらめ、少しペースを落として我慢の走りをする。ここで初めて3時間30分が難しいかと心配する。でも、諦めない。歯を喰いしばって頑張る。しばらくして、もう一人のペースメーカーが一人ひとりに声をかけながら後ろから上がってきた。「このままキロ5分10秒のペースでいけば、3時間30分切れますよ。」「大丈夫です。ついてきてください。」と押し上げてくれる。
ペースメーカーにピッタリとついてく作戦をとる。38km地点だ。浜ねぇが応援してくれる。元気が出てきた。「最後は上り坂ですから、ここで気を抜いてはいけませんよ。」とさらに元気づけてくれる。「残りあと1.3kmです。」と声がかかった。「おぅ」と応えながら頑張って走る。最後の上り坂も頑張る。ミルクさんを探しながら両手をガッツポーズしてゴール!!
やった!!サブ3.5達成!!
思わず嬉しくて涙が出てきた!!そして、ペースメーカーに握手をしてお礼を述べた。「ありがとうございました。」
自己ベストを大幅に更新するとともに、3時間30分を切ることができた。
記録と感想
今まで、見えない壁を、自分の気持ちで作っていたように思う。それを突破できたような気がする。
それほど、ランの練習を多くしてきたわけではない。気持ちが切り替わったのかもしれない。これも一緒に練習してきたチームメイトの一言が大きい。
「ずいぶんと走れるようになったね。ついていくの大変だったよ。」
高尾の鉄人と二人で南高尾トレイルを走ったとき。
「まさるさん。ラン遅くないですよ。」
稲荷山コースの上りで、ABちゃんから。
「ハーフ1時間33分で走れるんだから、昔と違うよ。」
4時間ランの途中で、やっちゃんから。
「また最初から諦めてる。それじゃぁ駄目だよ。」
3時間45分を目標と口にしたら、ちゃまさんから。
「このまま行ければベストだね。」
15km地点で、すこっとさんから。
「トレイルの上り、ついていけないよ。」
ロッカールームで、みるくさんから。
もう一つ、ペースメーカーの存在はかなり大きい。前半や追い風でもペースを上げずに、一定のペースを守れたことと、励ましというか声かけがありがたかった。単独走では目標達成は難しかったに違いない。
風も吹いていたが、気温も暑すぎず、マラソン日和であったことも記録が出た勝因である。
各方面から応援いただきました。特にチームメイトの皆さん、セッションの皆さん、本当にどうもありがとう。そして、ボランティアの皆さん、ペースメーカーの皆さん。改めてありがとう。
今後のために記録とラップを記しておく。
【種目】フルマラソンの部35歳〜49歳男子
【記録】3:28:56(グロス)
【ネット】3:27:48(参考)
【ラップ(手元の時計)】
5km 24:28
10km 23:52(48:20)
15km 24:39(1:13:00)
20km 24:50(1:37:49)
25km 24:39(2:02:28)
30km 24:19(2:26:47)
35km 24:09(2:50:57)
40km 25:04(3:16:01)
42km 11:47(3:27:48)
トライアスロンのランでは、マラソン単体のタイム+30分と言われている。アイアンマンジャパンではランタイム4時間切りを狙います。