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第32回札幌国際スキーマラソン大会

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PISPORT レース報告

2012年2月5日 第32回札幌国際スキーマラソン大会(50km)
参加メンバー:まさるさん
報告者:まさるさん

 2001年に歩くスキー(25km)に出場して以来、11年ぶりの札幌スキーマラソン。その間、北広島30kmに2回、東京都クラブ対抗など短い距離の大会には、ボチボチ参加して滑っていたが、50kmは未知の世界。

 ここのところ、フルマラソンもなんとか不安なく走れるようになったし、トレイルランも始めたし、水泳も毎週しっかり泳いでいるから、なんとかなるだろうと軽い気持ちでエントリー。2月中旬のスキー競技会前に、しっかり練習したかった&札幌雪まつりと重なっていたのも魅力的。

 きままにフリープラン(2泊3日)で、往復飛行機込みで、@35,900(近ツリ)。ホテルは新しくできた「ベストウエスタンホテル中島公園」、手違いで喫煙ルームだったことを除けば、内装も部屋の広さも立地もGOODでした。(大浴場なし)

【2/4(土)大会前日】

 大会前日の、2/4(土)羽田発7:00 ANAに乗るため、最寄駅5:00の各駅停車で出発。吉祥寺駅から5:20空港行きの直通ラクラク関東バスで、羽田空港には6:10到着。乗り換えがないバスはラクで良い。

 新千歳空港には定刻到着。快速エアポートで9:30には、札幌駅に到着。10:00のじょうてつバスで、定山渓温泉でまったり。

 前日のエントリー受付は、17:00まで。札幌市営地下鉄東豊線で福住駅から、徒歩15分くらいか?16:00ころに無事に札幌ドームに到着する。

 事前に宅配して有料ワックスサービスをお願いしていた、札幌スキッドさんに挨拶?(前日受取り可能かと勘違いしてました)して、ホテルへ戻り大会の準備。

 

 夜は、白米をたらふく食べたかったので、「かつや」という、よくありそうなトンカツチェーン店で、ヒレカツ(3枚)ご飯大盛+カメラ女子のご飯で、カーボバッチリ!


【2/5(日)大会当日 スタートまで】

 大会当日、ホテルの朝バイキングは6:30から。6:00に起床して、いつもの筋トレをして、足や股など擦れやすいところに、泡フォームをすり込み、腕、胸、太ももを中心にホットオイルを塗りこむ。

 ウエア類は次のとおり。
 ○ 上ウエア:ランニングインナー、長袖インナー、裏起毛バイク長袖ウエア、チームバイク長袖ウエア
 ○ 下ウエア:XCハイソックス、7分丈CWX、エーグルの短パン、さらにその上からCWXロングタイツ
 ○ その他:アイウエア、薄長指手袋、その上からモンベルウインドストッパ、普通のニット帽子、タイメックス時計
 ○ 補給食:背中のポケットに、ピットイン1袋(31.5kmで飲用)、ロイズのチョコまん(食用せず)、ボトルはもたなかった。

 ホテルでは、白米3杯を、とろろ、納豆、明太子、焼き海苔などを美味しくいただき、トイレでしゃがんでから、地下鉄で移動。7:00過ぎに出発して、ドームに到着したのは、スタート約1時間前の7:45頃くらい。

 

 スキー板を(ストックも)受け取って、ワックスが剥がしてあるのを確認。ゼッケンを結び直して、アミノバイタルゼリーのほか、アミノ酸入のスポーツドリンクが配られていたので、一杯飲んでおく。

 

 選手によっては、事前にスタート地点にスキー板を並べているようだったが、ドームからスタート地点までは、1kmくらいあるようだったので、早めにいくことにした。(8:20過ぎ)

 

 ありがたいことに、荷物預かりサービス(@200)の他、スタート地点でのウエア預かりサービス(無料)もある。これで寒い中、薄着で待たなくても済みそうだ!!

 スタート地点に移動しようとして、スキー板を履こうとしたときに、ライバルチームの兄者の弟さんにバッタリ。昨日練習で10km練習し、今日は25km走って夜の飛行機で東京に帰るという。

 

 次回、スキー競技会では好敵手。お手柔らかにお願いします!!

 スタート地点までは、久しぶりの滑りを確認しながら、大きなフォームで滑っていく。気温は、それ程寒くないようだ。(予報では曇り時々雪。最高気温0℃)

 事前にゼッケン番号を記入したメモと一緒に、透明な袋に防寒用のウエアを脱いで入れて係員に渡す。

 

 スタート地点は、大外の2番目。スタート3分くらい前にAブロックと一緒になり、先頭からは15番目ぐらいだろうか?いよいよ8:50第一ウエーブ(Bブロック)でスタートだ!!

 目標の4時間以内でゴールできるのか?


【2/5(土)大会当日 レース】

全く練習しないで、50kmのクロスカントリースキーの大会に出るもんじゃない(反省)自分の腕じゃないみたい。涙でました。

 板は良く走った。サッポロスキッドさんありがとう!!(@5,000有料ワックスサービス)前から15列くらいのスタート位置。ピストルの合図で時計のボタンを押そうと試みるも、手袋暑く、0'00"00のまま。

 

 上手く押せません(悲)

 スタート直後のセパレート20mはフリー走法(開脚して滑ること)が禁止されているので、直前の女子を避けながら、レーンを移って前に上がっていく。

 セパレート区間を終え、横目でカメラ女子を探すも良くわからず、そのまま、前の選手をかわしながら、さらに前を目指して上がっていくが、、、、だんだんと余裕がないことがわかる。

 

 

 スタートから、3.5kmまでは一定の斜度のやや上り区間。3〜5%の緩やかな上りを二列で進む。自転車の二列集団走行みたいなイメージ!!

 トレイルランのような渋滞を恐れて、前に上がったのが結果的に大失敗で、、、スタートワックスが剥がれ落ちた3km地点から、数人前の選手の前の間隔が広がる。

すると、すかさず後ろから「前詰めて?」の掛け声が、、、

 前の選手との間隔を一定に保ちつつ、遅い選手を上手く避けて滑っていくも、だんだんと前の選手についていくのがきつくなる。まだスタート直後なのに大丈夫か、まさる?

 コースは頭にはまるで入っていないが、後で確認すると、合計登高は747mで、最初はスタート地点(75m)から3.5kmで約230m地点まで上っていたらしい。

 

 

 いつの間にか心拍はレッドゾーンに突入し、やや辛い呼吸。しばらく車線を控えめに脇によけて、ゆっくりと下りで息を整える。平坦やや下り区間を、よだれダラダラで10km地点の最初のエイドを目指す。

 速度を落としても、よだれがあふれ出てくる。右の肩、袖、左の肩、右手袋を駆使しながらよだれをふき取る。

 こんなに苦しかったっけ?XCスキー????下り斜面で下を向くと吐きたくなるし・・・・

 「やめたい・・・・」本気でリタイアを考えた。

 まさるはスキーテクニックがそれほどうまくはない。何せ、クロスカントリースキーは今シーズン初めて。2年ぶりである。(2010東京都クラブ対抗

 フォーム乱れ気味で、やっとの思いで10km地点の給食ポイントに到着。しっかり止まって紙コップで、TROPHYスポーツドリンクを飲む。ようやく落ち着いたか?

 その後は、前の数人の集団を追いかけながら、でもなかなか追いつかずに、20km地点まで行く。17km地点の補給でもきちんとドリンクを飲み、20kmの通過は1時間40分くらいだったかな?

 このあたりの急坂左カーブで、大転倒。曲がり切れずに雪の斜面に頭から突っ込み、両足ふくらはぎ痙攣!!なんとか雪から這い出し、ウエアの雪を払ってから再出発。

 転ぶと身体のダメージのほか、精神的にも結構辛い。

 この後、なんでもないやや下り地点でも転んだ。そして、第二ウエーブ(10分後スタート)の選手たちに抜かれることが多くなる。

 25km地点の通過が、ちょうどスタートしてから2時間経過したときだった。こんなに頑張っているのに、全く貯金が無いことにがっかりする。

 半分を過ぎて、グローブに違和感が出てくる。なんかしっくりこない感じがする。自転車用のグローブだからかなのか分からないが、握力が低下した感じ。

 その後、腕が疲れて上がらなくなる。マジで辛いっす。

 全然プッシュができません。

 平坦ややや下りで差が開いちゃうんです。前をいく選手と・・・

 白旗山競技までは、「無料応援バス」が出ている。カメラ女子が応援のため待機しているはず。とりあえずそこまでは気持ちを切らさずになんとか滑ることに・・・・

 でも、さらに1回転倒(全部で3回)しましたが、何か?

 このコース、距離表示はきちんと1kmごとにある。また、心配していたコース幅縮小による渋滞の発生はほとんどなかった。

 ようやく31.5km地点の白旗山競技場に到着する!!

 

 背中のポケットから「ピットイン」を取り出して補給!!

 

 

 カメラ女子の声援を受け、再出発する。ちなみに応援バスの乗客は思ったよりもかなり少なかったようだ!!

 エイドでは、小さなシュークリームを、昔少女だったボランティアの方に口に入れてもらい先を急ぐ。

 といっても、もう腕に力は入りません(悲)

 42km地点からの急坂には参った。腕に力が入らないため、一歩の距離も伸びず辛い激坂上り。

 その後は、ゴールまで下り基調。時計を見ながらゴールタイムを計算するも、もう少しのところで目標タイム(4時間)に間に合わず。

 林を抜けて、雪原の中に札幌ドームが見えた時には、正直、かなり嬉しかったです!!

 

 最後のストレートだけは、フォームを意識してゴール!!

 

 初フルマラソン完走と同じくらい、感無量でした。

 

 いやほんとに辛かった。オーバーペースで突っ込んで、呼吸が落ち着くまでリタイアの文字がずーっと頭に浮かんでました。そして後半の腕の疲れ。

 

 もう、しばらくXCスキーは遠慮したいです。

 クロスカントリースキー50kmは、練習なしで簡単に完走できるほど甘くないということを身に染みて分かりました。

 ちなみにもう一つのライバルチームの師匠(勝手にそう思っている)は、まさるより約1時間早いタイムでゴールしていました。まさるは修業が足りませんね。次回参加する時は、キッチリ練習してから参加します。

☆ ゴール後、クロカン用スキーグローブを購入したことは、いうまでもない。

【RESULT】 結果(男子50km)208位/503位 タイム4:05:14.6

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