In vino veritas(酒に真実あり) PISPORT〜SBRB〜 

2012アイアンマン
カナダ 30回記念大会

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PISPORT レース報告

2012年8月28日アイアンマンカナダ 30回記念大会
参加メンバー:まさるさん
報告者:まさるさん

 アイアンマンシリーズ(SWIM 3.8km、BIKE 180.3km、RUN 42.2km)の参加は4回目。

2003 Korea
2004 Florida
2006 Korea(スイム中止・デュアスロン)


2012 Canada

その間はロングディスタンスのレースとして、2005宮古島、2008宮古島佐渡Aには出場していたものの、実に、6年ぶり。
ちなみに、2007のIMマレーシアは体調不良でDNS、2009のIMジャパンは仕事が多忙(新型インフル)でDNS。2010のIMジャパンは大会中止(口蹄疫)となった。

一旦、大会に参加しなくなると、なかなかきっかけが・・・・

昨年の2011にはようやくハーフアイアンマン(IM70.3 Japan セントレア常滑)に復帰することができ、今年は結構頑張って(本人比)練習してきた。
今回の大会レポートです。なお、レース前後の様子は、ブログで綴ってますので、こちらも〜
【大会3日前(木)】
蒸気時計@バンクーバー

ペンティクトン到着

【大会2日前(金)】
registration 2012CANADA
【大会前日(土)】
IM CANADA大会前日

バイク預託&カジノ

【大会当日(日)】
【遅報】I am an ironman again
【大会翌々日(火)】
さよならペンティクトン

8/26 大会当日 スタートまで

AM4:00に目覚ましで目が覚めた。前日は鍋で日本から持ってきた白米を炊いて食べ20:30くらいに就寝。夜中に2回ほど目が覚めたけど、ぐっすり眠れた感じ。

これまた日本から持参したお餅を6つ、レトルトの味噌汁、アメリカンチェリーをたくさん食べておく。ヴァームパウダーをお湯で溶かしたものも口にして、おなかが弱いまさるは、正露丸も服用しておく。

右頬と右足のふくらはぎに、ペイントをしてから、5:30過ぎにスタート会場まで徒歩で出発する。少し寒かったのでダウンを着た。バイク用のドリンクは2本。クエン酸とカーボショッツを溶かしたものを前日から冷凍庫で凍らせておいた。


歩きながらクロワッサンも1個食べた。会場まで800mくらいだけど、直接たどり着けるわけではなく、ランコースを逆回りに通る感じで、遠回りさせられる。その途中で、高尾の鉄人と合流。


選手しか入れいないエリア入口で着ていたダウンをカメラ女子に預けて、手続きをこなしていく。

ランのスペシャルFOOD(ストッパ、レッドブル、練梅)を入れたトライバッグを道端の段ボールにドロップする。


そして、ボランティアに声をかけ、両腕&左脚のすねにナンバリング、左ふくらはぎに年齢を記入してもらった。

高尾の鉄人からポンプをお借りして、空気圧のチェックとタイヤに異物がついていないか超念入りに確認し、サイクルメータをリセット。ボトル2本と弁当BOXの中身(塩飴×2、頭痛薬、コンタクト、パワーバープロテイン入りチョコ×3本)をセットする。

ここで、トイレに行きたくなったので、隣のカジノホテルまで軽くジョグして用を足した。

スタートは7:00なので、6:20くらいからウエットに着替える。足先と腕が冷たくなりそうだったので、レッドのアップジェルのほか、ワセリンを摺り込んで準備完了。スイムキャップは大会支給の1枚のみとした。(前日の試泳でそこまで寒くないと判断した)

着ていたウエアは、トライバッグに入れて、指定の場所に置くと同時に、バイクトランジットの荷物の位置やバイクラックまでの移動のルート、男子用の着替えテントの位置などをしっかり確認してから、浜辺に下りた。



日の丸を振り回しているカメラ女子の声援を受けて、軽くアップ。試泳の時より日差しは弱く、復路はそれほど眩しくないだろうことを願うとともに、湖面はベタ凪。まるでプールのようだ。


コースは時計回りに鋭角な逆二等辺三角形を1周回。とにかく人数が多いので、ブイから50m位左側に離れた位置(といっても決して外側ではないかも)の第一列に陣取ってみた。人数も多いがスタートラインもかなり横に広い。三角の角を曲がるときにだけ外側を回ればよいので、はるか沖に見える最初の角(横長の白いブイ)を目印に泳ぐことにする。

午前7:00いよいよスタートだ。




スイム 1時間10分05秒(100m 1'51")

例年は大砲でスタートらしいが、今年は気のない「パォ〜ン」でスタート。

最初は少しだけヘッドアップをしたが、水の透明度も2〜3mはあるので、当たり負けしない女性(ピンクのキャップ)の左斜め後ろをコバンザメ泳法で泳ぐ。男性は大柄なのと腕とか脚とか当たるとかなり痛いので近寄らないようにする。

最前列からスタートしたもの、横に広がったスタートなので、そんなに背中に乗られたりすることはない。左右の選手から離されないように泳いでいく。

最初の角までは、コースマップによると1600mくらいかな?

常にまわりに他の選手はいるが、ストレスは感じない。むしろ目標になる感じだ。

淡水湖のため水を飲んでも辛いということはない。頑張って泳いだからだろうか?途中で右のわき腹が痛くなってきた。スイムで脇腹が痛くなったことは今まで一度もない。様子を見ながらペースを若干下げて様子を見ながら泳いでいく。

(↓写真は、前日の試泳のときのもの)
しばらくして回りが混雑してきた。ヘッドアップをすると、最初の角に近づいたことが分かった。若干接触したものの、ゴーグルが外れるということはなかった。ただ、それまで追いかけていたキュートな女性をここで見失う。

別の選手を目印にしながら、次の折り返しまで頑張る。脇腹の痛みはいつの間にか消えていた。

次の角は、450m(スタートから約2000m)。ここを折り返すと、ゴール地点まで真っ直ぐ。残り1800mとなる。

そう、まさるは左オープン(呼吸)。朝日を左に見ながら・・・・・つまり、毎回呼吸ごとに眩しい思いをしながらの泳ぎとなる。右オープン(呼吸)の練習を疎かにしていたことを反省しながらの泳ぎとなった。

とにかく眩しいっす。

逆に言えば、違う位置に太陽があるということは、コースを外れているということだ。我慢して我慢して、途中、目印の人に離されながら、、、、別の人を追い求めて、ようやく陸地が見えてきた。

脚が立つ地点で一旦立ち上がったものの、湖の底の石が歩きにくいので、100mくらいイルカ飛びで砂浜まで頑張った。ウエットの上を脱ぎながら砂浜を駆け上がってゲートをくぐる。

タイムは、、、、、もっと速いかと思ったけど、、、、、1時間10分05秒(100m 1'51")

ベタ凪の湖でこのタイム。これがまさるの今の実力。せめて10分は切りたかった(悲)。楽して泳ぎすぎたか???

カメラ女子(正確には日の丸国旗)を探すが、見当たらず。

小走りに走って、ウエット脱がし隊のボランティアのところへ行き、寝転がって下のウエットをスルッと脱がせてもらう。左足首にまいたチップが取れてしまわないか不安だったが、大丈夫。

その先まで再び小走りに走り、ボランティアにナンバーを告げてトランジットバイクを受け取る。男子用のテントの空いている一番前の席に座って、バイクウエアを身にまとい、スズメバチゼリーを口にして靴下をはく。

バイクシューズを履き、サングラス、ヘルメットを被る。予想はしていたがアームカバーがなかなか上手く腕に入らない。不要なものをトランジットバッグに入れてボランティアに手渡した。

テントを出て、道を間違え(近道を行こうとしたらクローズ)た後、トイレ(小)を済ませてバイクをラックへ。自分でバイクと取り出して軽快にバイクコースへ飛び出した。

カメラ女子には全く気がつかずに・・・・・・・・・・・・・

ちなみに、T1(トランジット)のタイムは、5'55"だった。



バイク T1 0:05:55 Bike 5:42:06 T2 0:03:56

今シーズン、一番チカラを入れてきたと思われたバイク。コースプロフィールでは、小峠の後に、二つの大きな峠がある1ループのコース。


たくさんの歓声を受けながら、コース上に出ていく。


片側交通規制ではなく、完全交通規制のやや上りのメインストリート。後で気が付いたけれども、追い風だったのかな?調子が良いと勘違いするほど楽にスピードが出た。スタートして1.5kmくらいは沿道両側にたくさんの方々が熱い声援を送ってくれる。

バイクコースにこれほどの応援があるなんて初めての体験

最高だ!!

まさるは、アームカバーを直しながら、両手放して沿道に手を振りながら、声援にこたえる形で進んでいく。

道幅は広く、選手は多いがまったくストレスはない。

(↓この写真は前日の試走の時のもの)


徐々に片側交通規制区間に移行し、ランコースと重複する「SKAHA LAKE」までの道のりを順調に走っていく。抜かすことも多いが、抜かされることも多い。途中で「コンンチハ!」と声をかけて抜いていく選手がいた。ヘルメットに「日の丸」でも貼ってくれば良かったかな?

(↓この写真は前日の試走の時のもので、SKAHA LAKE)


特に平坦&下り区間は、皆さんかなり速い。ちょっとした上りで先行し、下りで抜かされるを繰り返しながら走っていく。

補給食はパワーバー3本。とりあえず、走り始めて直ぐに1本食べておく。

ランの折り返し地点(バイクだと20km弱かな?)を過ぎると、急な上りが始まる。インナーに入れるほどではないが、アウター&ローで皆さんをパスしていく。噂のピンクのブラジャーがボトルキャッチャーとなっているエイドを過ぎて、しばらくすると本コース唯一といって良いテクニカルな下り。途中一回、前輪が風で煽られて少しだけ怖い思いをした。

そこからはしばらく平坦基調の道が続く。追い抜いて行く車は、必ずと言っていいほど声援や応援グッズで声援をくれる。うれしい限りだ。

40kmの通過タイムが、サイクルメータで1時間2分くらいだった。抑えたつもりでも結構頑張っちゃっているのかな?

途中、牧場や果樹園を抜け、街中を通る度に沿道から声援をもらう。どこでも声援があったのは嬉しかった。


60kmを越えたあたりか?右折して、「RICHTER PASS」への長いアプローチに入る。道路の登坂車線が自転車専用にコーンで区切られていて、選手が鈴なりに連なっている。日本でいえば、松本側からの塩尻峠みたいなイメージの上りが続く。

上り坂にもかかわらず、観客が多い。

アウターで無理しない程度にグイグイと上っていく。当然、ごぼう抜きである。無理はしていないつもりだったけど、、、じわじわと脚に来ていたかも。今考えれば、インナーに落としても良かったかもしれない。

「RICHTER PASS」はある程度一気に標高を稼いだら、その後はアップダウンを繰り返していく感じ。一気に下るという感じではなかった。アップダウンを繰り返し、さらに標高を稼ぐ感じ、、、、、そしてようやく下り基調の道となる。

下りでは、抜かれっぱなし。

どんなに小さくDHポディションをとっても、かなりの速度差で抜かされていく。エアロなホイールならともかく、ノーマルなホイールだったり、女性だったりもする。



53Tつけてきたけど、全然歯が立ちません。まぁ、下りではそんなに脚を使いたくなかったので、そんなに無理して追いかけるということもなかったのですが・・・・。

90km地点くらいか?見通しの良い上り坂を上っている途中で、日の丸を振るカメラ女子隊の姿が見えた(嬉)

どういうポーズが良いか?フォレストガンプ(サガン)、片手バキューン(コンタドール)、おしゃぶり(カルロスサストレ)と悩んで、結局は山岳なのに、パリシャンゼリゼ4連勝を決めたマークカベンディッシュをイメージ。

ガッツポーズの後に・・・・・


右手は4勝にあわせた指4つ。



その後豪快な下りが始める。100km地点はちょうど3時間で通過した。


下りきった上り返しで、思ったよりも脚が残っていないことに気が付いた。これから先、大丈夫か?



120km地点までは約10km(往復20km)くらいがコース唯一のすれ違う区間。折り返し地点では、再びカメラ女子隊の声援があった(嬉)(嬉)




これから先は、脚の回復を図ろうと、次の150〜160km地点までの上り「YELLO LAKE」はインナーに入れようと心に誓ったのだが、、、、、

徐々に上りが始まっていたようで、インナーに入れなくても上れちゃう微妙な斜度だったため、結局はあまりインナーに落とさなかったかな?(大垂水峠を長くしたイメージかな)

140km地点で今回初めて給水のボトルをとった。これまでは自分のボトル(カーボショッツを溶かしてある)でしのいでいたが、既に1本を飲みつくし、2本目のボトルも半分近く減っていたからだ。エイドの水は蓋が空いた状態のペットボトル。冷たくておいしかった。

上りではそれほど抜かされることはなかったけど、抜かすこともほとんどなく、淡々と上った。正直かなり苦しかった。脚の付け根部分は攣りそうになり、その後の残り30km地点からのダウンヒル区間では、脚が攣りそうなため極端なDHポディションをとることができず、結構抜かされた。

「SKAHA LAKE」まで豪快に下りてくると、ゆるやかな下り基調の平坦路となる。30km/hは余裕で維持できるだろうと思っていたが、、、、、思いっきり向かい風。

脚が残っていないので、抜いていく数人のパック(きちんと間隔は開けている)の後ろをついていくこともできずに、超苦しい走り。車間が詰まって審判のオートバイに警告を受けている選手の方も結構見かけた。下りでは10m離れていてもスリップは期待できるのだが、、、

ここで3本目のパワーバーの残りを齧ったのが大失敗で、ドリンクが空だったためにうまく飲み込めず喉の奥にはりついてしまってしまい、結局吐き出してしまった。かなり苦しかった。

最後は26〜28km/hのヨレヨレでゴールにたどり着いた。

降車ラインの手前で降車し、バイクはボランティアに渡す。脚は良く動いたので、小走りでトランディッション内へ。ボランティアからトランジットバッグを受け取ってテントまで走った。

テントの中の手前の椅子に腰かけると、ボランティアが声をかけてくれて手伝ってくれた。大変ありがたい。片言のエーゴで(YES/NO/Thank youのみ)

ヘルメットをキャップに交換し、スズメバチゼリー&レッドブル(半分)を一気飲み。パワージェルを1袋口にする。靴を履きかえて、さらに背中のごみをボランティアに手渡してテントの外へ。

トイレ(小)を済ませて、ボランティアにサンスクリーンを顔に塗ってもらって、ランコースへ。

思いのほか、脚は良く動いた。

● T1(スイムからバイク)0:5'55"
● バイク 5:42'06" (年代別74位、総合456位)
● T2(バイクからラン)0:3'56"

景色は、スイスのアルプスに比べれば、それほど壮大には感じなかったけど、とにかくアップダウン含めたバイクコースが最高だった。観客や応援が多かったのもとっても良かった。

★ 路面は思ったより悪くなく、日本とかわらない感じがした。
★ MAX速度は、71.1km/hでした。

【補給など】

 背中のポケットに、スズメバチゼリー1袋
 ベントーBOXに、パワーバープロテイン3個、塩飴2個、常備薬(バファリン2錠、ロキソニン2錠)
 フレームに、クエン酸アミノ顆粒3袋
 ロングボトル2本に、カーボショッツ4袋を氷で溶かしたもの。
 エイドで2回、水をもらった。
 替タイヤ(チュブラー)2本は、輪ゴムとストラップでサドル下に取り付け。携帯ポンプ使用。サングラスとヘルメット、バイクシューズはトランジットバイクから取り出して着用。



ラン 5:11:20

バイクでは思った以上に頑張ってしまい、脚が攣りそう&結構疲れていたので、走り始めは不安だったが、、、思ったより脚は動いた。いつものようにキロ5分30〜45分(本人感覚)で走り始める。右手にフラスク(パワージェル梅3つ)を握りしめ・・・・

背中のポケットがやけに膨らんでいるなと思ったら、アームウォーマーをトランジットバックに入れるのを忘れていたみたい。カメラ女子がいたら預けようと思ったが、見当たらない。車が渋滞してまだ戻ってこれないのだろうか?

ランコースはバイク往路と同じく「SKAHA LAKE」を横に見ながら、ハーフ地点で折り返してくる1周回。バイクで走ったコースを途中までランで走るのだ。

メインストリートに出る前に、宿泊している宿の前を通ってからメインストリートに出るレイアウトになっている。この区間、もちろん観客が多い。元気をもらいながら走っていく。



宿の前の塀の上に来た時に、アームウォーマーを置いて、少しだけ身軽になって走りだす。スタート地点で時計のボタンを押し忘れて、若干のロスはあるものの、最初の5kmは28分ちょっとで走った。このまま順調にいけば、4時間15分くらいでゴールできるかもしれない。目標の4時間を切ることは難しそうだが、、、、とペースの合う選手に離されないように頑張ってついていく。


日本と違って蒸し暑さはないので走りやすい。最初の3つくらいまでのエイドはスルー。途中からコーラを補給するようになる。エイドでは足を止めるけど、絶対に歩かない!がまさるのモットー。過去の大会でも歩いたことは一度もなかった。

今回初めて歩きましたが、何か?

10km地点までの5kmのLAPは、28分30秒。56分35秒で通過。エイドは2kmくらいの間隔であったのかな?

15km地点までの5kmのLAPは、31分10秒。1時間27分46秒で通過。途中、アップダウンが多くなってきた。若干貯金を使い始めたかな?と思って、16km地点だろうか?少し急な上り坂に差し掛かったときにじわじわと忍び寄ってきた「脚が攣るぞ」のサインが襲いかかってきた。

両太ももがピキーン!!

痛ったい。ものすごく痛い。屈伸とかできないし、脚をどの角度につっぱても何してもダメ。痛みをこらえながらその場に立ち尽くした。

まだ、折り返しも過ぎていないのに、ここで脚が攣り始めるとは。

「このまま競技を続けることができるのか?」ということが一番頭に浮かんだ。完走したものすべてがアイアンマン。何としてでも完走したい。

そして、カメラ女子待たせちゃうな?心配しちゃうかな?ということも・・・・



でも、どうしても痛くて動けない。

そうこうしているうちに、ふくらはぎにも激痛が、、、、、

5分弱だろうか?痛みの第一波が通り過ぎようとしていた。とりあえずゆっくり走り始め、すぐ先のフラダンサーが多いエイドでスポンジをもらい痛い場所を冷やす。

日本の大会と違って、エアーサロンパスみたいな気が利いたものがエイドにあるはずはない。

ミネラル不足なのか?オレンジも頬張っておく。とりあえず、ラン折り返し(ハーフ)地点まで行けば、スペシャルで預けた練り梅があるはず。とりあえずそこまで頑張ることにした。

走り始めてしばらくすると、痛みの第二派が襲ってくる。再び悶絶してしばらくストップ。

そのあとからは、痛みが来そうになったら警戒して早歩きにすることにした。そうすると、少なくともストップしなくて済む。この作戦が功を奏し、2時間10分くらいでようやくハーフ地点まで到着することができた。ちなみにハーフ直前には結構な坂があって苦しめられた。尾根幹線のフロト坂みたいなイメージ。

スペシャルを受け取り、まず翼を授かるためにレッドブルを注入。頼むから効いてくれ。そして練り梅を4つくらい食べた。背中にスズメバチドリンクを移し替えて、先を急ぐ。手に持って走っていたフラスクは、エイドごとにパワージェルが豊富だったので、ここで手放した。

上り坂は、全て歩き。少しでも走ろうとするものなら、激痛が襲ってくる。平坦や下りはゆっくり走り、すこしでも痛みが来そうになったらペースを落として歩くようにした。

この間、5kmのLAPは40分くらいまで落ちてしまったように思う。

そして、次の難題。



まさるはおなかが弱いのです。朝スタート前に正露丸は服用していたんですけどね。コーラ飲みすぎたか?

我慢に我慢を重ねていた。なぜならトイレに入って姿勢を変えた瞬間に痙攣が始まりそうな予感がしたから、、、、、それはあまりにもリスクが大きく危険でしょ!!

そうはいっても2回続けて30km地点までの間のエイドで個室に座らせてもらう。心配した脚の痙攣は大丈夫だった。

走っては歩き、歩いては走りの繰り返し。途中、奥様が日本人の選手の方が、日本語で話しかけてきてくれたり、エイドを終えて走り出すタイミングを逃していると、声をかけて一緒に走り出してくれる方もいた。

途中、一緒のセッションで泳いでいるM島さんにも声をかけていただく。みんな頑張っているのだからまさるも頑張らないと。

30km地点までの5kmのLAPは、39分49秒(ここまで3時間29分20秒)

空腹感も出てくる。パンやおにぎりが食べたいなぁと思うけれども、あるのはボソボソとしたクッキーとパワーバー。パワーバーを食べる気はせず、クッキーやオレンジ、スイカは良く食べた。夕方になると温かいスープも出てくるようになった。

35m地点までの5kmのLAPは、43分17秒だった。(4時間12分37秒)

残り4kmくらいだっただろうか?3回目の個室で危惧していたことが現実となった。

しゃがんで用を足した瞬間に両脚が痙攣。痛いけど、どうしようもない。ただ耐えるだけ、ようやく痛みが去ったあとに、拭こうと思って手を後ろに回した瞬間、今度は背中が攣った。もうダメ(悲)


なんとか痛みが治まり個室を出てたが、再び痙攣。ボランティアのこどもたちがスポンジを持ってきてくれた。氷も持ってきてくれたのでアイシングしてなんとか再び動けるようになった。

その後はなんとか脚が攣らない速度でゆっくり走りだす。メインストリートは下り貴重だったのでかなり助かる。残り1kmは再び宿の前を通るコース。


日の丸が見えた。嬉しかった。でも待たせて心配かけてしまったなぁとも思った。


かなり歩いてしまったけど、何とかゴールした。再びアイアンマンになることができた。

ゴール後はボランティアさんが二人(年配の素敵な女性)ついてくれて、フィニッシャーTシャツ&キャップの受け取りや写真撮影を案内してくれた。その後ドリンクやピッツァ(2枚)を受け取り、カメラ女子を探しに戻るもなかなか会えず、結局荷物をピックアップした後、宿で無事に合流した。


応援ありがとう。

● 手元の時計LAP

5km 0:28'04"
10km 0:28'30"(0:56'35")
15km 0:31'10"(1:27'46")
20km --------
25km 1:21'46"(2:49'32")
30km 0:39'48"58(3:29'20")
35km 0:43'16"48(4:12'37")
40km 0:41'51"48(4:54'29")
42km --------(5:11'20")

5時間を超えたことは今までなかったので正直悔しいが、それよりも痙攣が激しい中で、完走できたことのほうが嬉しかった。というかほっとした???

シャワーを浴びて、宿のテラスのレストランでBEERとハンバーガー(ほとんど食べることができずに持ち帰った)を食べて一息ついてから、23:30くらいから最終ランナーを迎えるためにゴール前に応援に行った。(制限時間は0:00までの17時間)


最後まであきらめないで走る選手の姿は、やっぱり感動する。


眠かったけど、足が痛かったけど、最後盛り上がるシーンを体感できて大満足。


ありがとうアイアンマンカナダ。そして選手以上のボランティアスタッフの皆さん、声援を送ってくれた応援の皆さん、そして一緒に走った選手の皆さん。スペシャルサンクス!!

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