In vino veritas(酒に真実あり) PISPORT〜SBRB〜 

2008 第10回北丹沢12時間山岳耐久レース

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PISPORT レース報告

平成20年7月6日 第10回北丹沢12時間山岳耐久レース、パンフレットはこちら
参加メンバー:ひーとさん、やっちゃん、まさるさん
報告者:まさる

 【天気概要】 午前7時現在 晴れ 気温28度
 【種目】 44.37km 男子39歳以下 Bib 221
 【記録】 7:39:26 【種目順位】 139位/388位 【総合順位】 218位/733位 結果はランネットで。
 【完走率等】 スタート選手数1,626名・完走者779名・完走率47.8%

 苦手なランを克服するために申し込んだ大会。だが、大会までの7週間で走った距離は、たったの234km。思ったよりも距離が伸びなかった。

スタート前

 当日朝、4:00にやっちゃんを迎えに行く。コンビニで食糧を買って、調布ICから中央高速へ。相模湖ICから吉野を経由して、会場付近に5:15頃到着したが・・・既に会場近くの駐車場は満車。警備員の連絡が悪く、駐車場が決まらず二転三転で貴重な時間が過ぎていく。なんとか、会場から遠く離れた青根小学校に駐車することができた。急いで着替えてあわてて準備し、送迎バスを待つこと15分くらいか?受付終了間際の6:00にギリギリ受付完了。レース終了後の着替えや携帯カメラも車の中。荷物預けることができたので、一式持ってきてもよかった。

 ここで装備とウエアを記しておく。

 [ウエア] トレイルランシューズ、半袖バイクジャージ(フルジッパー)、インナー、7分丈スパッツ、バイク半指手袋、ナイロン靴下、サングラス
 [持ち物] LSDバッグ、水500ml×2本、スポーツドリンク500ml×1本、シトリックアミノ酸×3袋、クエン酸顆粒×2袋、ソイジョイ3本、アミノバイタルゼリー3袋、チョコレート菓子1個、パワージェル4袋、ちなみに凍らせておけるものは自宅で凍らせて、クーラーボックスで運んだ
 [その他] 両足踵に絆創膏を各3枚貼って靴ずれ防止、ワセリンで股ずれ防止、胸も絆創膏で保護
 [必要だったもの] キャップはかぶるべきだった


第一チェックポイント(第一関門)まで 18.44km地点(標高580m)

 6:30に花火で男子39歳以下クラスのスタート。8〜10%くらいの舗装路を進む。シングルトラックの入口が渋滞するということなので、少しでも前に進もうとするが、スピードは上がらず。無理せずマイペースで進む。6:30だというのに日差しは照り付け、帽子を忘れたことに後悔しながら進む。

 1.5kmほど進み、平沢分岐からシングルトラックへ。心配した渋滞(立ち止まること)もなく、一列棒状で山道を歩く。2km地点(標高650m)から下り。しばらくして舗装路に出てやや下り基調に進む。リュックに水を入れているので、飲むのがおっくうで、水を飲みたいけど我慢している自分に気が付く。途中路肩でトイレのため足を止め、スポーツドリンクを飲む。凍らしておいたので冷たいことは冷たいが、少ししか溶けてないため、あまり飲めず。

 しばらくして8.5kmの神乃川キャンプ場に到着。川に架かる木の橋を渡ると、そこから再びシングルトラックで、鐘撞山を目指す。ひたすら上り、10km地点(標高500m)通過。時間は1:23.27。しばらくして30分後にスタートしたクラスのトップにかわされる。すごいスピードだ。

 ここから15km地点(標高1300m)までひたすら、ただひたすら上る。上を見上げると、行軍しているようにタダタダ上に連なっている。上を見ることは止め、ただただ前の選手の靴と踏む場所を確認しながら進む。前の人が一人、また一人と休憩のため止まってしまうと、その前の選手までの距離を詰める。しばらくして鐘撞山あたりでやっちゃんが追いついてきた。しゃべりながら前に進む。やっちゃんはスタート直後のペースにつけなかったようだが、今はかなり良いペースで追い付いてきた。

 さらに上り続けて15km地点(標高1300m)到着、タイムは2:26.32。ここまでの5kmが約1時間強。絶対に休憩して水を飲む予定だったが、その前に上りながら飲んでしまったこともあり、また、誰も休憩していないので、そのまま下りに突入。良いペースで下る。いつの間にか先頭になっていて、結構つらい。2.5kmほど下った地点で我慢できなくなり、横によけてクエン酸アミノとあわせて水を飲んだが、、、、、呼吸が乱れて息が吐けない。死ぬかと思った。マジで。水を飲めるが息が吐けない。指を喉に突っ込んで「ゲーゲー」しているうちに、呼吸が落ち着いて息が吸えるようになった。危なかった。リタイヤが頭に浮かんだ。そこからの下りは無理せずに、川で頭から水を浴びて、第一チェックポイント到着。18.44km地点(標高580m) タイム2:56.58.。3kmの下り区間が30分もかかっている。ゼリー2袋、パワージェル1袋消費。


第一チェックポイント(8分32秒滞在)

 オアシスだった。ただの冷たい水がどんなにおいしかったか。ただのキュウリの漬物がおいしかったことか。
 水を飲んでいるやっちゃんと合流し、キュウリ、バナナ(2本弱)を食べる。ここまでで消費したドリンクは500mlのスポーツドリンク(ただし氷部分は残っていた)と500mlの水半分。それぞれ水を満タンにしてもらい、クエン酸アミノを一袋溶かしておく。ソイジョイ1本食べ、トイレに寄り、腰かけて靴の中に入った砂利をよけて、靴ひもを丁寧に結びなおす。背中のポケットにジェルやエネルギーゼリーに詰める。やっちゃんが役員から第二チェックポイントまでの距離と関門時間を聞いて、今後の計画を立てた。

 「LSDでゆっくりでいいから行けるところまで行こう!!練習だから」「補給もこれなら大丈夫だよ!!」と励まされ、ついさっきまで窒息して死にそうだったのにもかかわらず、第二関門に向けて出発する。ここでやっちゃんに励まされなかったら、間違いなくバスに乗っていただろう。滞在時間8分32秒。


第二チェックポイントまで 29.55km地点(標高610m)

 林道を歩く。まわりには走っている選手はまばらで、やっちゃんと話しながら進む。第二チェックポイントまでは11kmなので、万が一あるいてでも関門までに到着できることはわかっていたので気が楽だ。上りでもマイペースを守り、一人ひとりかわしていく。

 第一チェックポイントまで水を節約していたが、ここから先はこまめに水を飲むようにした。上りでは止まらずに歩きながらリュックを外し、ペットボトルを取り出して歩きながら飲んで、またしまって背負う。この繰り返し。20km地点(標高800m)通過。タイム3:31.07。2km弱を25分かかっている。犬越路分岐21.3km(標高1160m)を過ぎると、急坂下り。基本的に山頂についても、尾根道をゆっくり下るということはなく、急坂を上って、急坂を下るというコースだ。700mほど下ると標高1000m地点の林道に出て、ここからガレ場&砂利&舗装を下り基調でやっとまとめて走れる区間となった。

 日差しが強く、キャップが欲しかった。途中でソイジョイ1本を食べ、氷水を頭からかけ、ひたすらキロ7分ペースほどで走る。やっちゃんはすぐ後ろにいたはずだが?どうしたのだろうか?追い抜いていかない。20km地点から1:25.00で神ノ川園地に到着。タイム4:56.07。標高610m。第一チェックポイントから第二チェックポイントまで、1時間50分ほど。


第二チェックポイント(5分滞在)

 最後の氷水を飲み切り、ペットボトル3本を満杯にする。また、頭から水をかけてもらう。シトリックアミノを一袋溶かし、残ってもしょうがないのでアミノ酸顆粒も一袋入れる。もう一つのアミノ酸顆粒はそのまま口に入れる。このチェックポイントは水のみでバナナはない。大勢の救護隊員が声をかけてくれる。

 やっちゃんを待とうかどうしようか考えた。が、このまま待っていると、救護に入ってしまう恐れがあった。ココさえ通過してしまえば、ゴールまで行くしかない状態になる。救護隊員に励まされ、「あと15kmですよ」と声をかけられて出発。ここから地獄がはじまった。


ゴールまで

 登山道によくある朽ちた看板に「姫次まで2時間30分」と書いてあった。コースが頭に入っていないので、まさかそこまでは行かないだろうと思っていたけど、実際は姫次まで延々と延々と、これでもかというほどののぼりが続く・・・・

 ひたすら上り。30分後にスタートした緑ゼッケン数人のグループと集団ができる。乱れることがなく一定のペースで進むので、行けるところまでついていく。白いゼッケン(私とおなじクラス)の選手や座って休んでいる緑ゼッケンの一人ひとりを確実にパスしていく。この上りでは、女性一人に抜かれる以外は、抜くことはあっても抜かれることはない。

 途中で、国定公園内走るの禁止区域のやや平坦部が400mほどあった。景色を見る余裕もなく、ただひたすら歩く。 そうはいっても6時間を超えると、太ももが重くなってくる。残り10km地点(標高1400m)を通過。6:21.08。第二チェックポイントから1:20.01。もう少しで姫次のはずだが?? この姫次までの上りは本当にきつかった。距離も30〜35kmに達していたし、時間も6時間を超えていたからだ。

 崖の上や危険地帯を通過し、その数人のグループで35m地点姫次通過。ボランティアが水をわざわざ運んできてサービスしていた。自分はまだ余裕があったので、休憩せずに下り始める。ここからの区間ラスト5kmまでの約5kmはやや下り尾根道のいわゆるおいしい区間が続くのだが、ペースはそれほど上がらない。前の選手が見えているうちは頑張ってついていけるが、離れてしまうと厳しい。結構抜かれた。

 ラスト5kmの表示平丸分岐地点、7:01.37で通過(標高1200m)。ここから急な下りとなる。既に太ももに力が入らないため、足首をひねらないように慎重に下る。太ももが悲鳴を上げ、下りたくないのに下らないといけない。まさしく拷問である。途中一回転んで尻もち。そのまま両ふくらはぎ痙攣。で小休止。標高がさがってくると、頭が暑くてボーっとしてくるので、水をかけて冷やす。歯を食いしばって太ももの痛みに耐えて下る。ずっと前に姫次の上りでパスした選手に何人も抜かれた。

 下りは脚がいってしまってペースは全く上がらず。根性で下って下って、ヘロヘロになって、ゴール前ではみんなの声援が嬉しくて、やや涙目でゴール!!ラスト5kmは下りにもかかわらず、37分51秒もかかってしまった。


終わって

 むちゃくちゃ疲れました。達成感は初マラソンや初アイアンマン完走の時と同じくらいありました。本当に嬉しかったです。途中何度も諦めようと思いました。でも、思いとどまりました。次回はもう少し短い距離で楽しみたいですね。写真を撮る余裕はレース後になっても全くありませんでした。最後に応援やメールをいただいた皆様、また一緒に参加してくれたやっちゃんにお礼申し上げます。本当にありがとうございました。写真がなく字ばっかりで読みにくいレポートに最後までおつきあいいただきありがとうございました。

 佐渡Aトライアスロンのランにつなげたいと思います。

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