中軽井沢から直江津まで
中軽井沢から浅間越え、鳥居峠、菅平高原から須坂、飯坂をとおり直江津まで
軽井沢は標高が約900mちょっと。ここから約10kmで標高1400mの浅間越えまで上る。例年背中から日差しを受け、標高が高いにもかかわらず暑い。今日一番の難所が始まる。
過去、3回通過している(2007&2010はここから草津白根、2011は今回と一緒の鳥居峠)時の記憶では、軽井沢には9:30〜10:30前後に通過している。今回は前半の平坦区間でペースが上がらなかったため、軽井沢出発は11:30となった。
するとどういうことになるか???
休日のお昼前の中軽井沢周辺(特に星野温泉の、軽井沢マルシェ会場周辺)は、人と車と観光バスで大渋滞。登坂車線が始まるまでの区間は路肩も狭く、かなり危険。
危険回避のため、それぞれのペースで淡々と上らせてもらう。写真には撮れなかったけど、途中、目の前に浅間山がドーン(頂上は雲がかかっていたけど)と見えたりもする。
高崎からのサイクリストらと挨拶しながら上っていき、12:15に浅間越え(峰の茶屋)に到着した。涼しい木陰でミルクさんの到着を待った。
峰の茶屋は草津方面まで西武バスが走っていた。今回は使用していないけど、メカトラなど万が一の時は、エスケープルートとしてバスもありですね。
ここからは、北軽井沢方面に5分ほどダウンヒル。路肩の看板には、メロディーラインとの表示がある。道路に凸凹の細工がしてあって「時速50km/hで運転すると おお〜牧場は緑〜 のメロディが流れます」とのこと。(北軽井沢観光協会)
下り坂ですから、自転車でも50km/hは出たけど、風を切る音しか聞こえず(悲)。かえって路面の凹凸は不愉快なだけだった。
北軽井沢の新しくなったセーブオンで次の鳥居峠に備えて休憩(12:40着・13:00発)。
ここからは、県道235の大笹北軽井沢線で√144(長野街道)に向かう、若干下り基調の横移動のようなイメージ。車が少なく走りやすい。
途中、道の分岐では間違えないように地図を確認した。うっかり万座鹿沢口方面に下ってしまうと、無駄に上り返しが多くなることは避けたい。
国道に出てからは斜度は緩いが一定の上り基調が続き、道路横には高原野菜が広がる。
途中、四阿山を望む場所でパチリ。このあたりの気温計は27℃を指していて、雲が広がっていて日差しはなく、それほど大変ではない。
雲の広がりを見ながら、この先の天気のことが少し心配になる。雨は大丈夫だろうか?そんなことを考えながら、淡々と鳥居峠まで上った。前回のイメージよりも距離が結構長く、途中あと7kmという表示から結構長かった。
鳥居峠には14:20に到着。茶屋もなければ自販機もない。展望も開けているとは言えない。写真を撮って14:30に菅平高原に向けて出発。
長野県側の下りは九十九折で急だ。3分くらい下って、看板に沿って菅平方面へ右折。上り返す。
ここからは県道182号菅平高原線。平坦基調&やや上り基調の道、ひっそりとした林の中を進んでいく。
鳥居峠から45分くらいかけて15:15に菅平高原に到着した。
ここでは、少し戻らないとコンビニがない。うっかり戻るのを忘れてしまって須坂方面に進んだ時はもうすでに手遅れ。そのままドッカーンと高速のダウンヒルで下界まで一気に下った。
途中、大型バスに進路をふさがれてしまって、あまりかっ飛ばすことはできなかったが、かなり下ってきて須坂亀倉のサークルKに到着(15:35)。ここは、以前も立ち寄ったが、日差しを遮るところがなくとても暑い。気温は32℃くらいで蒸し暑い。次回は絶対に涼しい菅平高原のコンビニで休憩しようと心に誓った。
さて、須坂市内からは、小布施の街並みを見ながら、√403を信州中野までひたすら北上するコース。飯山(長野県)から妙高新井(新潟県)への最後の上りを除き、平坦&やや下り基調の道。直江津まで残り60kmくらいかな?
例年向い風が厳しい試練の区間だ。(浜ねぇシフトが生まれたのもココの区間)
事前にミルクさんには、「平坦やや下り基調の道が続きますので、頑張って後ろにピッタリついてきてください」とお願いしておく。ラッキーなことに今年は追い風。ラクに30km/hで巡航し、七瀬の交差点からは√292で飯山方面へ。気温は29℃の表示だが、時折涼しい風が吹いてくる。
山は雨なのか?
北陸新幹線の新しい駅が飯山駅の隣に建設されていた。いつから開通なのだろうか?と考えながら、最後の上りルート292飯山街道に突入。
スノーシェッドの二つめを過ぎると、後は下り基調で約30kmだけだ。(17:45通過)この坂、実は登坂車線もあって250km以上走った脚には結構堪える。
あたりが暗くなって来たので、前後ライトを点滅させた。順調に下って、新潟県妙高市へ突入。いつも間違える交差点手間の右手にあるセブン。最後の休憩とホテルに到着時刻を連絡するため立ち寄る。
i-Phoneには、佐渡島で明日レースに備えたYパパからメールが届いていた。
「到着しましたか?佐渡はすごい雨が降りました。直江津あたりにもこのあと強烈な雨が降りそうなので注意してください。」
どうやらレーダーをみて、心配してメールをくれたようだ。大会に出場する選手の応援のためのまさるたちが、明日大会を控えた選手本人たちに心配をかけてしまう。一番やってはいけないことですね(反省)。2012年の常滑応援ライドの時もみんなに心配かけていたことはココだけの秘密だ。
スミマセンと思いつつ返信。
「いま、新井です。まだ雨は大丈夫です。明日、頑張ってください。皆さんによろしく〜」
ミルクさんは最後のセブンで、レッドブルを注入しようと企んでいたようだったけど、残念ながら売切れの様子。二人とも今後の雨に備えて、持ち物ジップロック作戦を敢行。ホテルに到着時間を19:30と連絡し、18:30に再出発した。
10分ほど走った頃だろうか?大粒の雨がポツリポツリと落ちてきたと思ったら、瞬く間にザッブーンと横殴りの強い風と土砂降り。
目に水が入ってコンタクトがずれたので慌てて一時停車して、再び装備を整える。キャップのつばを前にかぶり直して、アイウエアをかけ直す。既にシューズの中は水たまり。
どうしようかミルクさんと相談するも、ゲリラ豪雨ではなく台風の雨なので直ぐに止まないことは明らか。止まると体が冷え切ってしまうので、二人で再び雨の中へ飛び出した。
ここまで路肩の水たまりが凄いと、タイヤにゴミが刺さってパンクする恐れもない。途中パトカーの護衛(単なるパトロール)を受けながら、真っ暗の国道をひたすら耐えながら進んでいく。
凄い雨。そしてデカい水たまり。関係なく飛ばしていく。
「いつもゴールは直江津駅前なんですけど、今日はホテルで良いですよね?これだけ暗いと良い写真も撮れませんし・・・」とミルクさんに確認して、19:20にようやく直江津のホテルアルファワン上越に到着した。
お互いの健闘を称えあい、握手をしてから記念撮影。自宅からサイクルメータで「距離 287km、時間 13時間20分」だった。自宅を出たのが、1時35分だったので、17時間45分自転車に乗っていたことになる(休憩含む)。
いつもは部屋に自転車を置かせてもらうのだが、今回はさすがに気が引けた。倉庫に自転車を置かせてもらってチェックイン。隣の大浴場は21:00まで。ゆっくりお風呂に入って、洗濯機でウエアを洗濯して、ホテルの居酒屋で乾杯したのでした。